おはじきを指で弾く、卓上のサッカー
世界で広く楽しまれるテーブルフットボール(おはじきサッカー)
サッカー選手のフィギュアが乗った直径約2cmのプラスチック製のおはじきを人さし指ではじき、ボールを蹴ることでゲームが始まります。
おはじき選手の数は、本当のサッカーと同様、フィールードプレイヤー10 名、ロッド付きのゴールキーパー1名のイレブンからなり、オフサイド、コーナーキック、フリーキック、スローインなどサッカーのテイストを最も忠実に再現したテーブルゲームであり、まさに発明といっていいゲームです。
海外では、「SUBBUTEO(サブティオ)」と呼ばれています。
2年に一度ワールドカップ開催
サッカー同様のルールと戦術のがあり、ワールドカップも2年に一度開催されています。 つまりリアルのサッカーと同じ世界が広がっています。ワールドカップの熱狂は、決してサッカーのワールドカップにひけをとりません。
当協会について
「一般社団法人 日本テーブルフットボール協会(JTFA)」は、国際テーブルフットボール連盟(FISTF)に加盟しており、日本のテーブルフットボール界を代表する唯一の団体です。
日本のテーブルフットボール(おはじきサッカー)界を統括し代表する団体として、テーブルフットボールを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の健全な発達と社会の発展に貢献することを目的としています。
テーブルフットボールの歴史
サッカーの母国イギリスで生まれた卓上スポーツ
「SUBBUTEO(サブティオ)」が生まれるまで
テーブルフットボール(サブティオ)は、サッカーの母国イギリスで生まれました。
このゲームは元々、1929年イングランドはリヴァプールのウィリアム・キーリングによって発明され、彼によって「NEW FOOTY」と名付けられました。
その後、「NEW FOOTY」に似たゲームとしてピーター・アドルフによって1947年に生み出されたのが「SUBBUTEO(サブティオ)」です。
1960年代のはじめには、「NEW FOOTY」として売り出されましたが、この頃より ヨーロッパを中心に「SUBBUTEO(サブティオ)」が一般的になっていきます。戦後の荒廃したイギリスで爆発的な人気を博し、60~70年代には、クリスマスにサンタさんからもらいたいプレゼントの第一位という人気ゲームにまで成長しました。
再び人気を取り戻していく「サブティオ」
有名なプロサッカーチームのユニフォームに着色されたおはじきサッカーチームを使い、家庭で遊ぶとい うコンセプトは、サッカー文化の根付いているヨーロッパでは支持されましたが、日本では、70年代より輸入されたもののヨーロッパのように爆発的な人気とはなりませんでした。
「サブティオ」は1970年代は隆盛期を迎えましたが、テレビゲームが発展した90年代より徐々に販売が低迷。2000年代には一時期販売されない時期がありましたが、2012年に人気チームの商品が発売されると2014年のクリスマス売り上げ第2位になるなど人気が復活しています。
「サブティオ」という名前の由来
なぜ、発音が難しく、サッカーとは無関係の「サブティオ」と名付けたのでしょうか?元々このゲームは”ホビー”と名付けるつもりでしたが、登録することができませんでした。しかし、”ホビー”という名前の鳥のラテン語名が「チゴハヤブサ(= Falco Subbuteo)」であり、この名を借りて「SUBBUTEO(サブティオ)」と名付けたのです。
ワールドカップもある本格スポーツ
現在ではFISTF(Federation of Sports Table Football)によって各国の協会が組織され、公式トーナメントが開催されています。75年にわたり老若男女を問わず世界を魅了しています。隔年9月には、世界30カ国300選手以上が出場するワールドカップ(FISTF WORLD CUP)が開催されます。世界の愛好家はなんと500万人以上います。
テーブルフットボールの特長
1.真のダイバーシティ・スポーツ
「80歳」と「8歳」が一緒に楽しむことも、車椅子を利用する人が全く臆することなくプレイすることもテーブルフットボールの世界では、当たり前の風景。指先でおはじきをはじいてゴールを目指すことに夢中になることは誰でもできる、ダイバーシティな世界なのです。
2.日本を飛び出せ!世界への道
2年に1回開催されるワールドカップや、アジアカップがあることも魅力の1つです。日本代表の誇りを胸に、選手たちは世界に飛び出します。テーブルフットボールを愛する人との交流は、一生の宝となることでしょう。
3.教育・医療・福祉が注目するアナログゲーム
指先を器用に使い、注意力・集中力・空間認知能力・戦略的思考のトレーニングにもなります。テーブルフットボール(おはじきサーカー)にはデジタルゲームが置いてきてしまった要素が詰まっています。
よくある質問
Q. テーブルフットボールを始めてみたいのですが、どうすればいいですか?
おはじきサッカーは、70年前にイギリスで生まれたホームゲームです。入門セットがあれば、家庭ですぐにプレイできます。また、もし、しっかりと習ってみたいということであれば、プロ用のピッチや道具の揃っているクラブや練習会場に来ていただければ、習うことができます。協会までご連絡を頂ければ、お近くのクラブを紹介します。
Q. プロ選手はいますか?
FISTF(Federation of Sports Table Football)という世界連盟のもと、世界30か国以上のそれぞれの国の協会が所属しています。日本では、FISTFに承認された公式戦とそれ以外の国内戦がありますが、いずれも現在のところ、スポンサーなどから賞金が出ている大会はありません。ヨーロッパでは、トップレベルの大会やリーグ戦はスポンサーがついていますが、賞金で生活できるほどではありません。ただ、ヨーロッパのFISTFのトーナメントに参加している選手の態度は、まさにプロといえるレベルで、使用している用具も一流のものです。